学生が地域課題解決にチャレンジ!酒と紫波の未来を考える「SHIWA SAKE CAMP」開催しました

2018年3月9日から11日、岩手県紫波町が主催するイベント「SHIWA SAKE CAMP」が開催されました。
岩手県内や東京など、全国から17名の学生が紫波町の公民連携施設「オガール」に集結しました。


<SHIWA SAKE CAMP>とは?


紫波と酒について知り、酒を使って若者が訪れたくなるアイデアを考える、というイベントです。

岩手県紫波町は、地方創生の先進事例として「オガールプロジェクト」が全国的に有名です。町内には4つの酒蔵と1つのワイナリーがあり、「酒」を通じた地域活性「SAKE TOWN SHIWA」プロジェクトに取り組んでいます。

2泊3日のSAKE CAMPを通じて紫波町の魅力に触れ、酒の魅力を知り、その経験から、若者が紫波町を訪れたくなる体験型プログラムを学生が企画提案します。

目標は、酒で紫波を盛り上げるアイデアをカタチにすること!


CAMP 1日目スタート!


まずはアイスブレイク。

いろいろな単語が書かれているカードをランダムに一枚引き、「酒」を掛け合わせアイデアを強制的に出します。アイデア発想のためのウォーミングアップです。

思い浮かんだら壁に貼ってある模造紙まで走り、アイデアを書き込みます。ポイントは「質より量」。制限時間の中でより多くアイデアを出したチームが勝ちです。

勝敗がつくということもあり、白熱した戦いを見せてくれました。緊張した雰囲気もほぐれ、チームの一体感も生まれました。みんな楽しそうです。


紫波を知る


SAKE CAMPの主催である紫波町役場の須川さんから、紫波町についてのレクチャーをいただきます。

「自分ごととして考えてほしい」という須川さんのプロジェクトにかけた想いを知ることができました。

 

吾妻嶺酒造店の蔵元、佐藤さんのお話。

「日本酒は自由だ!」と魅力を熱く語る佐藤さん。料理を選ばず味わうことができる日本酒の懐の広さや可能性を学びます。

 

紫波町を盛り上げたいという熱い大人たちの話を、真剣に聞き入る学生たち。


酒蔵フィールドワーク


紫波町の酒蔵の一つ「月の輪酒造店」でのフィールドワーク。

日本酒の製造工程や造り手の思いなどを学びました。


1日目の振り返り


1日の振り返りをします。今日得た情報の整理、企画を作るためのアイデア出し、情報収集などを行います。


懇親会


1日目を終え、いよいよ懇親会。

CAMPのメインイベントと言っても過言ではありません。
紫波町のお酒と、紫波町の食材を使った御膳を堪能しながら、親睦を深めます。

紫波町の酒もここで味わいます。(未成年は紫波町のおいしいくだもののジュース)

御膳「雪の華」は、紫波町にインターンシップしている学生が主体となり考案したメニュー。すべての料理に酒粕が入っています。達筆のメニューは流行語盛りだくさん。

脇役になりがちな酒粕が、料理の主役になるんだと感動する美味しさでした。

 

1日目終了!オガールインに宿泊します。お疲れ様でした!

 


CAMP 2日目スタート!


2日目はリノベーションまちづくりについてのレクチャーから始まります。

リノベーションまちづくりとは「空き家などの今あるものを活かして、新しい使い方をして、まちを変えること」です。

「絶対無理!と言われること」や「自分が一番楽しめること」が、このまちでしか出来ない、ワクワクするまちづくりに繋がるのだと学びました。


紫波町日詰商店街フィールドワーク


紫波町の中心商店街である日詰商店街。
かつては活気ある商店街として栄えていましたが、後継者不足や商業者の高齢化により、商店街の衰退が懸念されています。

チームごとに分かれ、日詰商店街を探索します。

地元の人とのコミュニケーションを通して、まちの課題、まちの展望、まちの人の想いを知ります。

美容院をリノベーションしてオープンした世界初のVeganアップルパイ&キッシュ専門店「はちすずめ菓子店」を訪れるチーム。紫波町を盛り上げるヒントを探ります。

食物アレルギーの人でも食べることのできるこだわりのお菓子とおしゃれなお店の雰囲気は、「美味しそう!」「かわいい!」と女子学生たちの心を掴んだようです。

こういう他とはちょっと違う特別感のあるお店が近所にあると嬉しいですよね。


ワイナリーフィールドワーク


紫波フルーツパークに移動し、フィールドワークを行います。

紫波フルーツパークは紫波町にあるワイナリーです。
紫波町で栽培したぶどうを使用し、紫波町で醸造する、「自園自醸」のワイン造りをしています。

ぶどう畑やワインを醸造する工場を見学し、こだわりのワインが、どんな場所で、どのように、どんな思いで造られているのかを学びます。

 


松原農園 吉田さん、ポテトデリマメタ 高橋さんのレクチャー


松原農園の吉田さん、ポテトデリマメタの高橋さんのお二人から、対談形式で思いやこだわりなどを聞きます。

 

松原農園の吉田さんは、紫波町にあるぶどう専業農家で、食用はもちろん、ワイン用のぶどうも提供しています。

情報交換や勉強の場を設けたり、紫波町のぶどう畑の風景を活かした人々の交流の場の提供など、地域全体を巻き込んだ活動に積極的に取り組んでいます。

 

髙橋さんは、オガールプラザの産直内にあるじゃがいも料理のテイクアウト専門店「ポテトデリマメタ」の店長です。

食材ひとつひとつを地元のものにこだわり、安全安心の料理を提供しています。

学生も交え、テンポよく質問が飛び交います。


夜のフィールドワーク


2日目のプログラムを終え、夜の商店街に繰り出すチームもありました。

明日の企画発表に向け、アイデアを詰めていきます。CAMPの夜は長い…


3日目 企画発表!


「若者が紫波町に訪れたくなるアイデアを考える」を目標に、それぞれのチームが3日間のCAMPで考えた企画を発表していきます。

6次産業に注目した企画を提案したチーム。「修学旅行」と「酒」をかけた「大人の酒学旅行」。米や果物、野菜農家になりたい人に向け、ノウハウなどを勉強できるプログラムを提案しました。

 

全員未成年の「ミルダケ」チーム。酒が飲めない立場ならではの視点で、お酒の部活「酒部」を提案します。未成年のうちからお酒に触れる機会を作るとお酒への垣根が低くなる!と発表しました。

 

日詰商店街のフィールドワークで見つけた使われていない蔵に注目し、酒バーを提案するチーム。店長は月替わりにし、その人のネットワークで集客するのが狙いだそう。

 

紫波町のお祭りと酒をコラボし「紫波ツーリズムビンゴ」を提案するチーム。紫波を知り、楽しめるような旅を企画し提案しました。


最後に


SHIWA SAKE CAMPは紫波町の「酒」をテーマにしたイベント

お酒が大好きで参加した学生、お酒に興味がないけど地方創生に興味がある学生、お酒が飲めない未成年の学生、様々な切り口から「酒」について考えた3日間はとてもおもしろいものでした。

印象に残ったのは、「自分たちが行きたいような、やりたいような企画をつくれば、行きたいと思える場所が作れるんだ」という学生の気づきの言葉。

「自分ごとで考える」ことで、まちはワクワクしたものになるんだ!と感じることができた3日間でした。

たくさんエネルギッシュな若いパワーをいただきました。

3日間、本当にありがとうございました!

 

ご好評につき、この夏再び SHIWA SAKE CAMPを開催します!!

募集締め切りが延長になり、17日まで受け付けております。

詳細は下記記事をご覧ください!

【学生参加者募集!!】この夏再び、紫波と酒の未来を考える<SHIWA SAKE CAMP>を開催!

 

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